Pour Bleu

Lamborghini Aventador LP 700-4

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インビテーションを頂き、試乗してきました。



不思議とランボルギーニにはずっと縁がなかったのですが、コーンズさんで販売がスタートしたおかげで、こうした機会に恵まれました。とはいえ、コーンズ青山ショールームへ行くのは初めて。芝ショールームは何度も行っていて慣れていますが、青山はアウェー感があります。当日は雨の予報でしたが、午前中なら曇りだろうという予測を立てて、午前中の営業開始時間とともに試乗です。まずはアヴェンタドールから。

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ドアを跳ね上げて乗り込みます。乗り降りはしづらいです。僕のチャレストと同じくらいシートポジションが低く、サイドシルも少し幅広です。ただ、サイドシルは先代のムルシエラゴよりも幅がなく、先代より乗り降りはしやすいと思います。

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まずはエンジンを掛けます。PVで何度も見直したあのエンジンスタートスイッチ、赤いフタを跳ね上げてボタンをプッシュ。あの独特の甲高いスターター音の後に、V12の咆哮が室内に響きます。この段階ですでに感動。今どきはパソコンのようなスイッチのクルマも多いですが、やっぱりこういう演出はさすがだな、と思います。さぁ、出撃するぞ!という高揚感と、ヤバいマシンを起こしてしまった、というドキドキ感がたまりません。

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シートポジション、ミラーを調整します。次にディスプレーを切り替え。この切り替え、右レバーの先端の上部を押すという、なんともわかりずらいところ。たぶん説明を受けなければわからないと思います(僕はわかりませんでした)。

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ウインカーレバーは左パドルの下にあります。操作しずらいかと思いましたが、パドル操作時に引っかからないので、これはアリかもしれません。ちなみにパドルは固定式でフェラーリに乗っている自分には馴染みやすいです。

車両の幅は2030mmもあるんですが、意外と感覚はつかみやすいです。とはいえ、ちょっとしたカーブなどで車線を越えていないか、気を遣いました。まぁ、周りのクルマが避けてくれるし、逃げてくれるので楽ですが…僕もこんなマシンがきたら逃げますね(笑)

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後方、特に右後ろは見やすいです。サイドミラーも大きめだし、リアフードガラスは数枚を重ねたような形状なので、ガラスとガラスの間からちょうど後ろがよく見えます。このあたりは見やすいよう計算しているんでしょうね。死角が少なく、右レーンへ変更するときも楽でした。

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さて、最初はSTRADAモードで出発。オートマモードがあるので、アクセルを踏めばゆっくりと発進します。いわゆるロボタイズドMTですが、以前試乗したF12と同じ感覚でした。要は踏み込みが少ないとクルマが前に進まない感じがします。V12だからなのか、制御の問題なのか、あまり低回転でつなぐとストールするからなのかわかりません。ただ、気難しさはなく、スルスルっと進んでいきます。車庫から出したばかりで、エンジンもタイヤもブレーキも暖まっていないので慎重にアクセルを踏みます。電子制御があるとはいえ700馬力のモンスターマシン。いつリアがブレイクするかわかりません。

しばらく走ってからSPORTSモードへ。本当はCORSAモードにしたかったのですが、営業から止められました。なんでもトラクションコントロール(ESP)が効かなくなるから、だそうです。さすがにESPが効かないのは怖いので、素直に従います。SPORTSモードにすると、シフトチェンジが早くなるそうですが、もともと早いので、劇的な差は感じません。サスも硬くなるのかと思いましたが、変わらないようでした。だいぶ車両感覚がつかめてきたので、ちょっと踏み込んでみましたが、さすがV12、すばらしい加速をします。加速した感覚ですが、あとで乗るウラカンのように軽快感はなく、重い車両をハイパワーで押し出すようなGTカーというか、F12と同じ感覚がしました。クルマからのフィードバックがあまりなく、速いんだけれど実感がない、そんな感じです。少し試乗しただけなので、ずっと乗っていればクルマの挙動がわかってくるのかもしれません。踏み込んだとき、本当にちょっとだけですが、加速中にリアの挙動が乱れて電子制御で立て直した感覚があり、このあたりはよく制御されているな、と。暴れ牛をなんとか抑えてつけているイメージでしょうか。

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つぎにブレーキを踏んでみましたが、チャレストのような初期のカーボンセラミックのような感覚があります。もちろん暖まっていないせいもあるのでしょうけど、ガツンと効くのではなく、スーッと止まるイメージです。特にオーバースピードからの急制動では、若干ステアリングが左右にぶれるような感覚がありました。

いちばん意外だったのは、エグゾーストかもしれません。このクルマ、アクセルオンで快音がでるのはもちろんですが、アクセルオフ・いわゆるエンジンブレーキ時でもいい音がします。これが不思議な感覚ですが、YouTubeにアップされている動画をみても同じ音がしているし、いったいどうなっているんでしょうね。もしかしたら、エンジンブレーキの音かもしれません。しかし、甲高い音がするので、これは結構楽しめます。

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ムルシエラゴでは、エンジンがセンターから左にオフセットしているように見えますが、アヴェンタドールでもそれは健在でした。ホース類もきれいに目隠ししてあって、ひと昔前のイタリア車っぽさが消えています。写真でも確認できますが、ショックはオーリンズ製でした。

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試乗後クルマを止めるとき、せっかくなので「カウンタック・リバース」なるものをやってみました。チャレストだと、バックギアにいれてドアを開けるとニュートラルになってしまうのですが(安全のためらしい)、アヴェンタドールはドアを開けてもギアがNになりません。これは僕みたいなアナログ人間には非常に便利で、ドアを跳ね上げてカッコよくバックできます…が、リアビューカメラがあることに駐車してから気がつきました(笑)

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内装はもう文句の付け所はありません。フォルクスワーゲン・アウディ傘下の品質のもと、イタリアンデザインでひとつひとつ作り込まれていて、さすがだなと。ハンドルにスイッチを集中させているフェラーリと異なり、ウィンカーレバーなのもなじみやすい気がしました。びっくりしたのは、雨滴感知式の自動ワイパー。試乗中、霧雨みたいなのが降ってきたんですが、勝手にワイパーが動きだして驚きました。このテのクルマって、おもてなし(笑)は期待できない・していないんですが、いきなり動くと「壊れた!?」って驚きますね。ところで、ひとつだけ気になったのはウィンカー音が、BMWと同じ音でした。最近の主流なんでしょうか、カチカチではなくコツコツ…という音。あれはもう少し高音でもいいかな。それと、収納は全くありません。カメラ・ケータイ・バッグの置き場所が見事にない。シート後ろに置けばいいと言われればそれまでですが、センターコンソールボックスもそこが浅いのでクルマのキーくらいしか入りませんし、ドリンクホルダーもオプションで安っぽいのがひとつ付いていましたが、あんなのは正直不要かな。やっぱりこのクルマは移動手段ではなく、乗って楽しむクルマでしょう。
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by nyajilacs | 2015-03-12 09:07 | Car