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Pour Bleu

Brand new Ferrari World

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Exclusive Ferrari Owner Program 2013』のため、コーンズへ。CSのフリークイックメンテナンスを受けてきました。前回からほぼ11か月ぶり。気になるクラッチ磨耗度は15.5%でした。前回が16%なので減っていないことになりますが、ほぼ誤差の範囲でしょう。言うまでもありませんが、ラフに繋がない、渋滞を避けるなど、気を遣って乗っています。特に問題なく絶好調なので、ホッとして帰ってきました。

ところで今回はメンテナンスのみの予定でしたが、特別に458ITALIAとF12の試乗もさせて頂くことに。期せずして、最新V8とV12を比較試乗できることになりました。



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最初は、458ITALIAから。平日なので比較的時間に余裕があり、コックピットドリルをして頂きました。改めて思いましたが、慣れるのに時間がかかりそう。いろいろ表示させましたが、結局は液晶にアナログスピードメーターと、油温・水温を表示させました。こういうところ、デジタル表示になってもアナログな好みは変わりませんね(笑)

最初はマネッティーノをSPORTS、変速をAUTOにして発進。これにすると本当にトルコンATのように楽々です。以前のF12試乗の時も感じましたが、F12はアクセルをちょっと踏んだだけでは発進しません。458はF12よりも低い回転数でするするっと発進できます。感覚としてはCSの発進時に似ていました。変速は低い回転数の時にどんどんアップしていきます。しかもエグゾーストバルブは閉じたままなので、すごく静か。夜間早朝はこれで走れば問題なさそうです。

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次にRACEモード、AUTOを切ってマニュアルシフトに。RACEにすると3500回転くらいからバルブが開いて、都内でよく聞く野太い排気音が楽しめます。エグゾーストサウンドが気持ちよくて、発進後ずっと1速のまま4000回転まで回してしまい、慌てて2速へアップすることもしばしばでした。こういう回転数を上げ過ぎてシフトアップすると、DCTらしからぬシフトショックがありました。F12やカリフォルニアではシフトショックは殆どなかったので、このショックはGTカーと違う演出部分でしょうか。

試乗中、直線が開いたので8500回転くらいまで回してみました。F12ほどではありませんが、それでもやはり速いです。しかも安定感が抜群で、CSのように「リアがぶっ飛んじゃうかも」のような感覚は皆無でした。ブレーキも試しましたが、CSのカーボンブレーキより相当進化しています。よく止まるブレーキだなぁと、改めてその進化に感心しました。


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次はF12。前回も試乗させて頂きましたが、458と比較することができて、改めて気が付くことも多いです。やはりフロントエンジンなので、ボンネットが長い長い。細い道や狭い道では感覚が掴めず、気を遣いました。ところで結論から言うと、458はスポーツカー、F12はGTカーとしての演出がされていると感じました。例えばF12でRACEモードにしても、458のように3500回転を超えても、例の野太いエグゾーストサウンドを奏でません。直線が開いたところで踏み込むと、V12とは思えない甲高いサウンドを発します。458やカリフォルニアの野太いサウンドとは違って、「クァヮーン」というような澄んだ高音でした。

またブレーキも進化していて、F12のほうが458より重いはずなのに458よりもよく止まります。F12はCCM3なので、第3世代のカーボンセラミックブレーキ。あくまで個人的な考察では、マテリアルが大幅に進化すると思えないので、ブレーキ制御のソフトウェアが進化したのではないかと。それでもCSのブレーキに比べると458もF12も相当進化しています。安心してストップできるのは、やはりいいですね。

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さて、コックピット周りのスイッチ(ミラー調整やライト類、ハンドルにあるスイッチ)や、メーター、エアコンスイッチについては、458もF12も共通でした。ユーザーインターフェースとして覚えやすいので、違和感なく乗れます。個人的な好みをいえば、エアコン吹き出し口は、F12のほうが好みです。丸いエアコン吹き出し口はあまり見ないので、新鮮なんですよね。

ちなみに両方ともホワイトレブカウンターでした。ライトをつけるとCSのように背景が光るのかと思いましたが、光らないのだそうで、意外でした。ブラックやイエロー、レッドは数字周りが光るのだとか。夜に試乗することはなさそうですが、どう見えるのか、一度見てみたいですね。

そういえば、F12のDCTは本当に滑らかです。変速するときのショックも殆どありません。458のように回転数を上げてからシフトアップしても、ショックもなく綺麗につなげてくれます。458もF12も、どちらも500馬力を超えたクルマですが、F12のほうがトルクフルです。458もトルクがありますが、回転を上げて走らせる分には、V8らしい「回してパワーを搾り出す」感じがしました。ちなみに458は7速まで使えましたが、F12は今回も7速まで入れられませんでした。コーンズの営業氏や前回お会いした志村さんとも話しましたが、パワーがありすぎて公道で使いきれませんよね、RACEモードで簡単にお尻を振るし、トラクションコントロールが無かったら、まともに乗れないんじゃないかなぁ、と。LaFerrariは963馬力、F12は740馬力、458は578馬力、CSの425馬力でも持て余し気味な自分としては、すでに十分すぎです(笑)

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今回も感じましたが、アナログなフェラーリは、430スクーデリアや16Mまでかなと思います。個人的には、向かって左側が液晶になった599や612は、アナログだけど半分デジタル、カリフォルニアはほぼデジタル、それ以降はフルデジタルという感じがしました。オートパーキングやオートモード、クルーズコントロールなど便利な機能なのですが、困ったことに付いていけない自分がいます。で、458とF12、どっちが欲しいのよ?と聞かれると、やっぱりF12でしょうか。ええ、パワーを持て余すのはわかっていますが、V12にモノ言わすってちょっと気持ちいい。麻薬のようで、結構クセになります。
by nyajilacs | 2013-03-21 20:01 | Car